まっすぐに・・・年末のご挨拶にかえて
オミクロン株が各地で広がりをみせ、今後のコロナの影響が見えない年末。
多様な人々の暮らしに想像を広げ、一人ひとりの孤独や不安、葛藤に公助は何ができるのか、何をすべきか考えます。
家庭で、学校で、社会で、「周りに迷惑をかけてはいけない」と、何度言われてきたことでしょう。
将来への不安がぬぐえないままに、今日の生活に追われる日々、
「迷惑をかけてはいけない」等の価値観にプレッシャーを受け、困っていることを声に出せないまま、一人で、あるいは家族で問題を抱え込んで、社会の救いの手が間に合わない、というような課題が改めて浮き彫りになった年でもあったと思います。
食べ物をどうすればいいのか・・・
家賃の支払い期日が迫ってきている・・・
仕事が見つからない・・・
家族それぞれが目いっぱいで余裕を失っている中、家族との関係も難しく、家に居場所を持てない・・・
親との関係に苦しむ子ども、子どもを育てていくことに自信を失う親・・・
学校にも、職場にも、心から安心できる居場所がない・・・
相談や助けを求めることもままならず、SOSの声を受け止めてもらえるか信用できず、様々な生きづらさを抱え、心身の限界に気が付かないほどに追い詰められているたくさんの人々・・・
2021年も残り48時間を切ろうとしています。
憲法25条・第1項
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
どれほど守られているでしょう。
それぞれの痛みや苦しみ、生きづらさに思いをはせ、一人ひとりのいのちや暮らしと丁寧に向き合い、守りぬくための政治は、あなたの身近にあるでしょうか。
希望を失わさせず、生きることを諦めさせず、明日を信じられるための手立てを施すことに、今の政治はどれだけ動いたでしょう。
どれほどの人が、「安心して暮らす」という当たり前のことを守り支える政治の力を実感できたでしょう。
自戒を込めて、様々に考える年末です。
この1年も様々な声を聴かせていただきました。
子育て、学校、不登校、いじめ、介護、貧困、差別、まちづくり・・・
様々な課題について気づきをいただき、区民の1人として、区民の代表の議員として、文京区や教育委員会の対応や施策をチェックし、おかしなことにはおかしいと意見し、提案し、解決につなげることが使命であると考えてきました。
お寄せいただいた声は、その声の主、一人だけのものではなく、私自身の身の上にも、他の誰かの身の上にも、私たち誰もの身の上にも起こるかもしれないことです。
私たち誰もの未来のために、気づきをいただいた視点や課題を無駄にすることがないよう、わが事として、痛みや不安を共に抱え、制度や施策等を改善していくことが議員の務めだと、常々意識しています。
でも、まだまだです。
文京区政の悪しき慣習、「一度決めたことは変えない」こと。
それが、一部の役所職員にとっての「安心」になるのか、変えられない理由が先行します。
初めから完璧な計画や施策にすることは難しくて当然です。完璧な人間などいないからです。
しかし、途中で気づきを得たなら、たとえ、それまでの考え方を否定することになったとしても「変える勇気」を持つことが、区民の安心な暮らしにつながり、いのちや希望にもつながり、ひいては区民から信頼を得られる区政になると思うのです。
区が「変える勇気」を持って一歩踏み出すところまで、言葉を届け切れていないことは、私自身が成長していかなくてはならない不徳の致すところです。
この一年もブログを読んでいただき、コメントをいただき、ありがとうございました。
政治は、なんのためにあるのか。
政治は、「弱い立場の人、声の小さい人のためにある」という、意味を噛みしめています。
議員として、
私たちだれものいのち・希望を守るという強い意思を持ち続けること、
職員の皆さん一人ひとりが、さらに区民の視点に立ち、変えた方が良いことをより速やかに施策を改善するために、納得感のある言葉をもって提案を届けること、
区議会という場所で活動できることを最大限に活かすこと、
改めて肝に銘じ、新年を迎えます。
「常識」や「前例」「普通」を疑い、
問題意識を持って、
古い価値観を押し付けることなく、
誰もが、自らが望む道を歩むための選択肢や方策を手にできるよう、ひるまずに進んでいきます。
あなたの「今」に間に合うように、
まっすぐに・・・。
新年も、いただいた気づきを、力にしていきます。
明日を安心して迎えられる一年となるよう、心から祈っています。
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