文京区のモデル園となるか!?~区立お茶の水女子大学こども園内覧会

4月に開園される「文京区立お茶の水女子大学こども園」の園舎が完成し、内覧会が開かれましたので行ってきました。説明会には約1000人の人が足を運びました。
http://www.fz.ocha.ac.jp/kodomo/

約2億6500万円かけて作られた園舎は、小さいながらも園庭が設けられ、各教室は陽当りもよく、十分な広さがあり清潔感にあふれていました。
特に目を引いたのは、特注して作ってもらったというイスなどの家具やおもちゃ等の教材でした。実に充実していました。その額は、約2300万円とのことです。

文京区立お茶の水女子大学こども園

文京区立お茶の水女子大学こども園

文京区立お茶の水女子大学こども園

2月議会では、「子どもの成長、発達を保障でき、安心して預けられる区立保育園をはじめとする質の高い認可保育園の増設を要望する請願」がぶんきょう未来、共産党、市民の広場の賛成で採択されました 。

この流れを考えると、区が今後、認可保育園を増設するにあたり、園舎や教具等のモデルケースとするのが、この「区立お茶の水女子大学こども園」となるのかもしれません。

ただ、もったいないかな?と感じたことがあります。
「遊びの連動性」と「もう少し静かに遊ぼうね」と声をかけられるのではないか?という危惧を感じる教室配置についてです。

お茶の水女子大学こども園は、0歳~2歳児が1階で、3歳~5歳児が2階に教室が設置されています。が、区内の多くの保育園では、0歳~1、2歳児は2階で、2,3歳児からは1階に教室が設けられています。
理由は、園庭がある場合には、子ども達が自由に室内外の遊びを主体的に選び遊べる環境を重視していることです 。
また、0,1歳児の良質な睡眠の確保のためでもあります。
0歳~1歳児は2、3歳以上の子ども達が元気に飛び回り遊んでいるときに睡眠をとっていることも多く、子ども達の足音などに振り回されることなく睡眠をとれる環境を重視して、階下ではなく上の階に0~1,2歳児の教室が設けられています。
多様な遊びを子ども自らが作り出していく上で、自由に教室から園庭に出て遊べる ようにするには、園庭と教室が繋がっていて先生たちが子どもの遊びを見通し良く見守れる環境が重要とされています。

せっかく園庭を設けていながらも、3~5歳児の教室が園庭と連動していないことは、とてももったいないことに感じられました。デッキから階下の園庭に階段でおりら れるようにはなっていましたが・・・。
さらには、階下に0~2歳児がいるので、元気よく遊んでいても「今、お昼寝しているからそっと遊ぼうね~」と言われたり、園庭にでる時間も0,1歳児の睡眠に配慮して制約されたりすることはないのか?・・・とちょっと危惧を持ちました。

文京区立お茶の水女子大学こども園

 

かつて、文京区内のある保育園を耐震補強工事でリニューアルしたときに、玄関横にある事務室に設けられた窓は、子ども達の背丈ぐらいまで高さを落とされたものでした。理由は、「事務室から事務作業をしていて窓を高くしたら、万が一にも、子どもが玄関から出て行ってしまうのを見落とす可能性がある。窓を低くしていれば子どもの出入りが見える」とのことです。 保育の専門性の高さを感じます。

残念ながら、お茶の水女子大学こども園の事務室の窓は、通常の高さでした。
子どもを守るという危機管理の面からも、このような設計上のきめ細やかな専門性のある良いアイディアは、公立・私立問わずどこの園でも共有されるべきではないでしょうか。

文京区立お茶の水女子大学こども園

 

せっかく 新設する区立こども園です。
通う子ども達への質の高い教育・保育を提供してもらうと同時に、高い保育の質を担保できるような「より良い教育・保育のあり方」についての具体策を、率先して区内の他の園にも還元していっていただきたいと思います。

文京区立お茶の水女子大学こども園お茶子ども園平面図

 

 

 

 

 

 

 

 

 


文京区のモデル園となるか!?~区立お茶の水女子大学こども園内覧会” に対して 4 件のコメントがあります

  1. 匿名 より:

    あなたは保育園で働いたことがありますか?
    全部教科書みたいなことを言って批判して保育園の現状や内情を何も知らないように保育士からして感じました。保育士からしたら事務所の窓の位置云々より、おもちゃの内容や配置の方が気になります。
    事務所から助けるって言いたいことは分かりますが、庭に保育士がいないなんてあり得ないのでその確率は0に等しいかと。
    今あるものをどう良く利用するのか、どうしたら保護者と子どもは安心できるか、安全な保育ができるかなど日々考えています。
    モデル園はモデル園で良いと思いますが、モデル園になるのなら建物の作りだけでなく、保育士の働きやすさもモデルとなり、広めてほしいものです。

    1. かいづあつこ より:

      コメントありがとうございます。もちろん、現状の施設も含めた保育環境の中で、保育士の方々がいかに安全に、子ども達のより良い発達を考えられ、子どもと日々向き合っておられることは常々感じております。
      ただ、保育士不足から子どもたちに目が届ききらない経験の浅い先生がいることもあったり、待機児童対策のために定員増の検討が、保育士の数を現状のままでいく可能性などもあることからも、より安全で子どもたちがより伸びやかに育つ環境を作るうえでは、子ども達の動線などを考えた設計は重要だと思っています。また、保育士の方々を応援する意味で書いたものでした。趣旨が伝わるように今後はより文章を考えていきます。

  2. はるちゃんママ より:

    確かに、事務所の窓の位置よりおもちゃの内容や配置の方が優先して検討すべき事項かと思います。
    ただ、こども園の場合、新しく建物を建設することになっていたので、このような場合、既存のものを利用する場合とは異なり、設計することも可能だったのでは?とおもいます。

    1. 海津敦子 より:

      子どもの遊びをどのように充実させていくか、安全とあわせて大人があらゆる角度から知恵を絞って、明日を楽しみに待ち望める保育の質を担保していきたいですね。

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