教員による性暴力~4/1東京都教委が初動対応マニュアルを都公立校に適用開始
全国各地で教職員による児童生徒への性暴力が問題になっており、文科省によると2021年度には教員94人が懲戒処分になっています。
国は、昨年4月に「教員による性暴力防止法」を施行し、性交やわいせつ行為、性的羞恥心を害する言動などを「児童生徒性暴力」と位置づけて禁止することを明記。
これを受けて、東京都教育委員会がこのような性暴力が発生した際の初動対応をマニュアル化、4月1日から都内の公立学校に適用しています。
▼ 都教委の性暴力初動対応マニュアル
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/administration/general/regular_meeting/2023/files/announcement20230320/07_2.pdf
- ◆被害に気付いたら、疑いの段階でも全て校長・副校長に報告する
- ◆学校は事実確認を調査し、全ての事案を教育委員会に報告する
- ◆教育委員会は内容に応じて、専門家も交えた「性暴力被害対応チーム」として、教職員への聞き取り、子どもへの対応を行う
などが明記されました。
また、被害を伝えられた際に、子どもに対して「伝えてはいけない言葉」の事例も上げています。 これは、子どもの周囲の大人・家庭も心にとめておきたい内容です。添付画像がそのページです。ぜひご覧ください。
また、性暴力の中には、被害児童生徒自身が被害に気付かないケースや教員間で隠ぺいしてしまうケースもあります。「起きてからの初動対応」とは別に、学校の日頃からの取組みが重要です。
- ◆「性暴力とはどんなことか」を子ども達に教える
- ◆「教員からの体罰等」の調査や「いじめアンケート」等の際には、性暴力被害の質問項目を設ける
- ◆定期的に「プライベートゾーンを触られたことはありますか」といったアンケートを行う
- ◆子ども達が相談しやすい(失望させない)雰囲気を作る
など、教職員も子ども達も、共に意識を変えて行く取組みの継続が欠かせません。
▼児童・生徒を教職員等による性暴力から守るための第三者相談窓口
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/consulting/window/no_sexual_violence.html
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