9月7日定例議会で区長,教育長に一般質問をします

文京区議会9月定例議会が、9月2日(金)~10月14日(金)まで開催されます。

私、海津敦子が一般質問を行います。
7日(水)午後2時から開催の2番目で、3時前頃の予定です。

▼インターネット議会中継(生中継)でもご覧いただけます。
http://www.bunkyo-city.stream.jfit.co.jp/

質問の内容は、以下を予定しています。いずれも、区が掲げる理想と現状のギャップこそが区民の方々が抱える課題であり、そのギャップをどのように分析しているのか? どう埋めていくのか? を問うものです。

No.質問要旨
子ども応援臨時支援金 決定までの過程を記録した文書がない!?

一般会計から約12億円も支出する予定の「子ども応援臨時支援金」。情報公開請求して判明したのは、決定までに至る過程を記録した文書が「存在しない」こと。いったい、だれがどうやって決めたのか? 公文書管理法の趣旨は? 区民への説明責任は?
長引くコロナ禍と物価上昇で生活困窮する人々への支援は?

1人あたり3万円の給付を行う「子ども応援臨時支援金」。コロナ禍に加え、物価高で、非正規で働く女性や若者、高齢者などの暮らしも悪化している現状にあたって、子ども同様に「応援臨時支援金」の給付は考えていないのか?
小学生ヤングケアラー15人に1人。きょうだい児の支援が急務

ケアを必要とする家族は「きょうだい」が71%と一番多く、特に、障害のあるきょうだいのいる子ども、いわゆる「きょうだい児」の割合が高いと指摘されており、支援の強化は、こうした子どもを生み出さないためにも必須であり、今、目の前の問題として急務です。
教員も子ども自身もよくわかっていない「子どもの権利」

教員の3割が「子どもの権利」の内容を「まったく知らない」「名前だけ知っている」と回答。学校での教育も、子どもの権利条約に関して教科書に記述はあるものの、子どもたち自身が子どもの権利を自分事として十分に学んでいるとは言い難い状況。どのような過酷な状況にあっても、子どもたちは守られ、一人ひとりが尊重されることを、子どもたち自らが身をもって知ることが理想です。
児童相談所運営計画案から抜け落ちている「現状の課題」の整理を

児童相談所運営計画案には、基本方針や相談体制等々のことが書かれていますが、「文京区における課題」がまったく書かれていません。
例えば、相談内容や年齢別支援体制の課題や、関係部署間や児童相談所との連携の課題、児童虐待のリスク要因としてあげられる発達に課題のある子どもや保護者への支援の課題など、文京区にも課題は少なくないはず。課題を整理して、それを踏まえて合理的な計画を。
児童福祉法改正 教育面で中核となる教育センターの役割明確化を

子ども家庭センターを設置する努力義務が課せられ、子どもを「まんなか」に据えて一体的に支援する体制を整備するためには、個々に応じた学びの保障という教育の視点が欠かせません。そうした教育面の中心的な役割を担うのが教育センター。 しかし、児童相談所を支える二次予防体制に、子ども家庭支援センター、保健サービスセンターはあるものの、教育センターの役割は、不明瞭です。
不登校の子どもに学校外でも学べる機会と個別最適な学びの保障を

子どもにとって居場所であると同時に、学びを保障する場でもある「ふれあい教室」。退職校長など、学校で教えてきた人たちが非常勤職員として配置され、心理職等もいますし、学校と連携もとれるのに、個別最適な学びが保障されていないのが現状です。
都英語スピーキングテスト導入で問われる大人の情報提供の姿勢

都の英語スピーキングテスト導入にまつわり数々の問題が指摘されており、子どもたちや保護者は不安を抱えています。「適切な時期に丁寧な対応をする」という都教委の回答と、子どもたち、保護者が抱える疑問、不安には大きなギャップが生じたまま。子どもたちの一番身近な自治体教育委員会として、このギャップをどう解消していくのでしょうか?
理念の実現には、全職員の「誰ひとり取り残さない」精神が不可欠

区立小学校の新校舎建築では、子どもの「最善の利益」「遊ぶ権利」にも関わる、学校内の子どもの動線について、障害のある子は遠回りを強いられ、校庭に出るまでに時間を要する位置にエレベーターを設置するなど、障害の有無で学校生活に格差を生じさせる環境整備になってしまっています。「だれもがいきいきと暮らせるまち」にしろ、「誰ひとり取り残さない」にしろ、担当職員が事業を遂行するにあたって、区の根本理念として念頭に置いてなかったことが明白です。
10ゼロカーボンシティ宣言した区は自ら先頭に立つ姿勢で実践を

国は、8年後の2030年には、2013年に比較してCO2排出量を46%減らすとしています。いっぽうで区は、区内事業者等にゼロカーボンシティの実現協力を呼びかけたりするものの、断熱性能を備えた公共施設に向けて改修を行うといった、先頭に立つ姿勢も実践例もありません。
11災害時の避難所の質の向上に向けて学校の断熱改修を

災害対策基本法で「避難所における良好な生活環境の確保等に努めること」が求められています。文京区としても、「避難所の質の向上」に取り組むことは、被災者の健康を守り、その後の生活再建への活力を支える基礎となると理解され、目指しています。 ところが、避難所となる文京区立小中学校の体育館の屋根や床は、十分な断熱が施されておらず、避難者の健康を守るとは言い難い状況です。
12小石川図書館・竹早公園は「誰ひとり取り残さない」一体的整備を

竹早公園・小石川図書館の一体的整備について調査が進められ、9月下旬には報告書がまとめられます。公園、テニスコートを現存の大きさを確保したまま、「小石川図書館改築検討」でまとめられた図書館機能を担保できるのか、大きなギャップです。車椅子利用者も想定して、障害の有無で動線を分けない設計になるのでしょうか?
13生理の貧困の解消は平等と尊厳に欠かせず、やるのが「当たり前」

文京区では、シビックセンター内や、学校等で生理ナプキンの配備を進めています。が、学校によっては、「ナプキンを忘れてくるようになる」「ナプキンの管理が大変」といった理由をあげて、個室トイレに常備することを躊躇する学校すらあります。このような学校間格差は、人権の問題が大きく関わる以上、各学校の学校経営に委ねる次元の問題ではありません。
14遅々として進まない文京区のジェンダーギャップ解消の本気度は?

文京区は、『男女平等参画社会』を目指し、各種の委員会・審議会等の委員選出にあたり、男女いずれかの性が全委員数の40%未満とならないようにすることを理想としています。区自らが選出する学識経験者の委員は、区が「意思をもって」女性を登用することができます。にもかかわらず、実態は女性有識者をゼロとしている審議会等すらあります。令和2年度末で学識経験者177人のうち女性は約26%、46人にすぎません。
*答弁の内容によっては、再質問を行う予定です

 

ぜひ、議場やネットで傍聴していただき、私の課題認識についてや、区長・教育長の答弁に関して、ご意見を聞かせてください。

*議会の傍聴の仕方に関しては、こちら↓ のページをご参照ください。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai/boucho2.html

*また、一般質問終了後、準備ができ次第、質問と答弁の全文を当ブログに掲載する予定です。

9月7日定例議会で区長,教育長に一般質問をします” に対して1件のコメントがあります。

  1. 岡野 欣之 より:

    こんにちは、はじめまして。中学3年生の子を持つ文京区在住です。
    来週、都立高スピーキングテストに関して質問をしてくださるそうで、ありがとうございます。心強いです。
    情報漏洩の前科があるベネッセに、受験申込登録のために、我が子の顔写真付き個人情報を差し出さなくてはならない状況に激しく憤りを感じております。
    このテスト、その他の多くの問題(不受験者の逆転現象、発表時期と志望校選択のタイミング等等)があることは既にご承知かと思います。生徒保護者は不安と憤り、中学や高校も混乱し始めているようです。
    もう1つ、今回のスピーキングテストESATJですが同じベネッセの作ってる教材GTECに酷似しているとのことで、そのGTECを取り入れている市区とそうでない市区があります。文京区は取り入れておりません。更に東京にはTGGというネイティブと会話を体験することで英語力の向上を計るための施設がありますが、文京区内でもそこを利用できた学校とできなかった学校があります。子供はそういうところにも不公平を感じているようです。都教委は非常に不誠実で不透明で不安感を煽るような回答しかしてきません。率直に、親として、腹が立つやら焦るやら、登録が9/6に迫る中どうしていいやらどうすればいいやら困惑しております。
    なんとか解決の糸口になるような質問を期待しております。よろしくお願い申し上げます。

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