文京区の「地域防災計画」…誰もが安心できるよう、災害対策委員会で要望した内容です

さんは、災害時、自宅にいた場合等に、どの避難所に避難したら良いかわかっていますか?

文京区が地域防災計画(平成30年度修正)素案に対する意見募集を行ったところ、

「避難場所がわからない」といった様々な意見が寄せられました。

2月14日に開催された災害対策委員会では、素案に対する区の考え方などについて審議し、私からは以下のような点について要望を伝えました。

 

◆ どこの避難所に逃げたら良いの? 町会単位されてもわからない

文京区は避難所の指定を町会ごとに指定しています。ですが、文京区の町会加入率は7割を下回っており、町会ごとに避難する避難所を指定されても、そもそも自分がどの町会に所属しているのかがわからない方も少なからずいます。

それだけに、避難所を案内する際には、町会を表記するだけでは実態にあっておらず、町会だけでなく住所もあわせて併記して、避難所を案内するよう改善を求めました。検討するとのことです。

 

◆ 「妊産婦・乳児救護所」への液体ミルク備蓄…他にも同時にやるべきことが

文京区は「赤ちゃんを災害から守る社会の実現」を目的に設立した「文京区プロテクトベイビーコンソーシアム」を推進する中で、跡見学園女子大、貞静学園短大、日本女子大、東洋学園大に設置する「妊産婦・乳児救護所」に液体ミルク、使い捨て哺乳瓶、吸い口を備蓄することにしています。

「文京区 プロテクトベイビーコンソーシアム」を設立 
https://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0166/0743/20181116181041.pdf

 

ただし、「妊産婦・乳児救護所」は妊産婦、または乳児(0歳児)と母親に限られています。

乳児にきょうだいがいても一緒に来ることはできません。救護所にミルクを備蓄し選択肢を増やすだけでなく、家族が一緒にいられる一般の避難所でも安心して母乳を子どもに飲ませることができるような環境整備を事前から計画すること。また災害が起こって間もない時期でも速やかに、粉ミルクを衛生的に調乳して安全に授乳できるように、消毒が必要な哺乳瓶や吸い口の備蓄をやめ、「使い捨て哺乳瓶・吸い口」を十分に備蓄することと、安全な水を卓上コンロでお湯を手軽に沸かせる整備の充実を求めました。

 

◆ 家の玄関ドアが開かなくなる危険!…耐震ドア化への助成を

災害時に玄関は避難路として重要な役割を担います。玄関が開かなくなり、自宅から逃げられなくなることがないように、玄関ドアを耐震性のあるドアに付け替えたり、特殊加工したプレートを玄関に張るなどして耐震性をはかる方法があります。各ご家庭が、「自助」としてそうした手立てを講じることを後押しするために、助成金を創設することを要望しました。

 

◆ 大人用紙オムツにはパッドもセットで備蓄を

大人用の紙オムツは備蓄されていますが、紙オムツ用のパッドが備蓄されていないことは不十分です。パッドを使用しないと、オムツはすぐに汚れてダメになってしまいます。人としての尊厳にもかかわることなので、早急な整備を求めました。同時に、これまでも再三、備蓄の重要性を求めてきているのに、なぜ備蓄されていないのか質問しましたが、明確な答弁はありませんでした。オムツ用パッドの必要性を共有してもらえていないのだと思い、改めて伝え方を考える必要性を感じました。

 

◆ 災害時の子どもの心のケアと虐待から守り抜く備えを

学校長等は「幼児・児童・生徒の安全確保を図るため、事前準備として学校医等の関係機関との連携を図る」ことが求められています。が、安全確保は身体に限らず、災害によって不安に陥り、時には家族を失っている子どもの心に寄り添うことも求められるものです。

そこで、事前準備として、子どもに関わる教職員等全員が、災害時に子どもの心の寄り添うために知っておくべきこと、言葉のかけ方など専門家からの研修を受けることを求めました。

さらには、虐待の危険がある家庭では災害のストレスで虐待の危険を高めてしまうこともあります。どのようにそうした保護者を支援し、子どもを守っていくのか、児童相談所の設置に向けて具体的な協議を進めることも要望しました。

 

◆ 東京に原発はなくても放射性物質は飛んでくる…ヨウ素剤の備蓄を

原発事故に備えてヨウ素剤の備蓄や配布訓練を求める意見が寄せられていたのに対して、区は「原子力災害対策指針」で、特有な対策を講じなければならない区域に指定されていないことから、ヨウ素剤の備蓄等は行っていないと回答しています。が、30キロ圏内のみが放射能に襲われるわけではなく、福島原発事故では東京でも放射線量が高くなったことがわかっていることからも、ヨウ素剤の備蓄等について検討する重要性を伝えました。

そもそも、ヨウ素剤の備蓄では、区は「原子力災害対策指針」に基づき「やならい」とする一方で、東京都ユニバーサルデザインガイドラインで、障害の有無で動線を分けないことが示されていながらも、車いすを使用する方遠回りを強いる設計を指摘をしても変えません。国や都の指針やガイドライン等の上位の方針根拠にしながらも、必ずしも全て遵守しているわけではなく、その都度都合の良いように利用しているところ見受けられます

 

◆ その他

その他にも、避難所となる体育館が2階以上にある学校に、エレベーターを速やかに設置していくことと、できない理由があるなら明確に区民への説明責任を果たすことを要望しました

太陽光発電設置されている公共施設はあるものの、蓄電池が併設されているところはありません。軽油で非常用電源72時間を確保する計画になっていますが、軽油が届かなくては電源が途絶えてしまう事態もありえます。在宅避難者の方にとっても、携帯などの充電情報を得る意味でとても重要です。携帯充電を提供する等、電力確保は非常に重要なことです。今後の公共施設建設の折には、学校等も含め、太陽光発電と共に蓄電池の設置をすること。

また、大勢の人と一緒に過ごすことが困難な要配慮者の方が、落ち着いて避難生活を送るためには、開設する福祉避難所不足明らかです。住所で避難所を指定していますが配慮者場合は障害の特性なども考慮して希望に沿っ避難所を指定していくこと

さらには、LGBTQ等性的マイノリティーの方々からの相談に対応できる相談員の質の向上等を要望しました。

 

◆ 最後に

災害時の対策本部機能となる文京区の防災センターはシビックセンターの15階に設置されることになりますが、区民の命と財産を守るために働いてくれる職員自身もまた被災することを想定しなければなりません。余震が続く中、15階では揺れも大きく、エレベーターも安全が確約されるまで動かないことが想定され、徒歩で昇り降りするしかありません。15階の防災センターは、職員にとってあまりにも負担が重いと思われ、ここが十分に機能せず、対応の遅れやミス等が生じれば、被災住民全員が影響を受けることになりかねません。シビックセンターの大規模改修に合わせて、防災センターの補完場所とされている5階に防災センターを移転することの検討も求めました。

 

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災害対策は「自助」「共助」「公助」が大切とされます。

みなさんのご家庭や職場、地域での備え等「自助・共助」への支援と合わせて、区の「公助」の備えが適切かつ十分かどうか、これからもチェックし、提言していきます。

文京区地域防災計画

 


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