子どもは基本「めんどくさいが可愛い」「やっかいだが面白い」

急遽、3月2日から一斉休校になった学校も休校解除になる方向です。でも、休校が終わっても子どもたちは春休み。新学期まではひきつづき自宅で過ごすことが多くなることでしょう。 街中でお会いする保護者の方々からお聞きする声は・・・

「子どもが喧嘩ばかりしている」 

「一日中ゲーム三昧」 

「漫画ばかり読んでる」 

「遊び場がない」 

「食事を三食作るのがストレス」 

「子どもがプリントを持ち帰るけど、教えているうちに子どもを怒鳴りつけての繰り返し」 

 

私も子ども3人を育ててきた経験から、お気持ちがとてもよくわかります。 

一日中ずっと一緒に過ごすのは、親にとっても子どもにとってもストレスになってしまうことが、どうしてもありますよね。 

子どもは基本、「めんどくさいが可愛い」「やっかいだが面白い」と語る岡崎勝先生。 

*岡崎勝先生:フリースクール「アーレの樹」理事。 『お・は(ジャパンマシニスト社)』編集人。名古屋市小学校教員(40年以上)を経て、現在は非常勤講師。学校マガジン『おそい・はやい・ひくい・たかい』(ジャパンマシニスト社)編集人。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』(同上)編集委員。近著『子どもってワケわからん!』『学校目線。』他多数。 
ブログ: http://okazaki-oha.jugem.jp/

昨年、勉強会の講師をお願いした折に頂いた資料にあった「健全な子ども10の特徴」を読み返すと、とても合点がいくことが多いので、皆さんにもシェアしたいと思います。 

  1. 「良い子だなあ」と思った翌日は、とんでもないことをして落胆させる。 「良い子」の時間が「悪い子」の時間より圧倒的に少ない 。
  2. いくら叱っても15秒くらいしかもたないくせに、親の失言失態は永遠に記憶しているかのようだ。親の都合の悪いことは覚えている。しかし、自分の都合の悪いことはすぐ忘れる。 
  3. 「わかりました」といっても、口先だけで全然わかっていない。 
  4. 「言うこときくから、何か買って」とすぐに言う。 
  5. 親の嫌がることを、人前で平気で言う。 
  6. 寝ているときは、とても可愛い。ときどき、まれに「泣けること」を言う。 
  7. 食べているときとか、テレビを見ているときは静か。 
  8. 勉強には集中力はないが、ゲームをしているときは集中力がある。 
  9. 「学校へ行きたくない」「先生が嫌いだ」「宿題はやりたくない」「早く遊びたい」などと、安易に口に出す。
  10. 身の回りの整理整頓が全然できないので、手伝ってやるとそれなりにできるが、今度は親をあてにして、本人は改善しない。 

 

岡崎先生はこうもおっしゃっています。 

最近は「おりこーちゃん」が多すぎるし、そういう子ばかりに慣れてしまっている先生が多すぎる。子どもなんて、もともとやっかいで、めんどうで、動き回っているものだ。それが、デフォルト(初期設定)なんだからね。そこから、カスタマイズし、グレードアップし、バージョンアップしていけばいいんだ。で、それが、教育や子育てというもの。

 

「子どもなんて、もともとやっかいで、めんどうで、動き回っているもの」 

子ども時代に、「子どもをやり尽くす」経験を踏まえないと健全なおとなにならないとも思います。

一気に「おりこうさん」にしようとせず、親自身が気を楽に持って、自分の人生を楽しんでいる背中を見せられるように、社会で子育てを分かち合えるような世の中にしていきたいです。

 

子育て

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