就学時検診、 必ず受けなくてはダメなの!?

児童に「受ける義務」はありません

就学時健康診断(就学時健診)の季節になりました。 

特別な支援が必要なお子さんの保護者の中には、就学時健診を受けることについて、子どもがうまく受けられるかどうか、様々、心配をされる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。 

ちなみに、学校保健安全法の第11条で定められた就学時健診を、各市区町村教育委員会は実施する義務があります。 

しかし、就学する児童には義務はありません。あくまでも、各教育委員会は児童にお願いする形です。 

就学相談と就学時検診

就学時検診では、知能検査を実施し、知的障害の有無を調べ、特別支援教育の必要性を判断します。 

特に、小学校入学に向けて通常学級や特別支援学級、特別支援学校、通級指導がよいのか、などについて、すでに教育委員会へ就学相談されているご家庭であれば、就学時健診を受ける必要はないと思います。 

就学時健診が、通常学級での指導に付いて行けるかどうかの判断指標にする目的でもあるだけに、「就学相談を受けていれば、受診していただかなくても・・・」と考える教育委員会は少なくありません。 

ですので、就学時健診については受けなくても問題はありません。ただし、昨今は家庭における虐待の早期発見という視点も持たれてきています。 

それだけに、就学相談などで教育委員会など行政とつながっていることをベースにお考えになられて、受診されないのであれば、教育委員会に伝えるのが良いと思います。 

教育委員会に連絡をされた際に、個人的に校医を回って受診してくださいと伝えられるかもしれませんが、それもしなければならない義務はありません。 

検診時には合理的配慮の要望を

ちなみに、就学時健診を受けられるのであれば、検診の際の、お子さんに必要な支援などを具体的に「合理的配慮」として施してもらえるように、申し出られると良いかと思います。 

仮に、そうした合理的配慮を「特別扱いできません」と拒否されたなら、それは、障害者差別解消法に抵触することになりますので、教育委員会に相談されることをお勧めします。 

行政は「義務ではない」と情報提供を

そもそも行政は、就学時健診を受けるのは義務ではないことを、本来ならば保護者に情報提供するべきです。療育機関等を通して、特別な配慮が必要なお子さんたちに伝えることができます。 

まして、就学相談の場で、就学時健診を受けなくても大丈夫なことを伝えたら、保護者の不安が軽減することをどうして想像できないのか、残念でなりません。改善を求めていきます。 

最後に、拙著『就学の問題、学校とのつき合い方』で書いたものを紹介させていただきます。 
ご参考にしていただければ幸いです。

  

拙著「就学の問題、学校とのつき合い方」より


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