≪公開≫竹早公園・小石川図書館の一体的整備に関する基礎調査報告書~海津の感想

文京区内トップレベルの貸出数である小石川図書館。
老朽化から、隣接する竹早公園との一体的整備が計画されています。

そのための基礎的調査報告書が公開されました。
▼ 竹早公園・小石川図書館の一体的整備に関する基礎調査報告書
https://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0246/9849/202293093926.pdf

報告書を読んで・・・海津の感想

  • 文京区はゼロカーボンシティを宣言しており、脱炭素社会を目指すのはもちろんですが、地球温暖化対策は緊急かつ重要な課題であり、さらなる緑化も求められています。公園整備に際して、こうした直近の重要な視点が触れられていないことが気にかかります。
     
  • 現状の公園内にある5面のテニスコートについて「公園敷地の5割弱を占めていて死角ができています」と書かれています。図書館を広げるためにテニスコートを減らすことも検討していくこともあるのかもしれない・・・とも感じました。ただ、竹早公園のテニスコートは稼働率が非常に高いので、数を減らすことは現利用者のニーズに応えられなくなることになるので、減らすというよりは5面あるうちの一つを図書館の中に入れ込み、室内テニスコートにすることも考えらると思います。
     
  • 小石川図書館改築において、「だれもが入りやすく、子どもや高齢者、障害者が安心して利用でき、交流ができ る場所という視点から『長く使い続けられる、多世代が集える図書館』や、多くの本や電子書籍やデジタル資料も含めた情報に出会うこと、またその出会いに結び付けるためのスタッフの充実なども含めた視点として『本と情報などにふれあうことで人生を豊かにする図書館』等がコンセプトとして掲げられています。
    報告書を読んでいて、これらのコンセプトを全て入れ込んでの改築をするとなれば、竹早公園との一体整備だけでは、敷地面積などから物理的に無理だろう・・・というのが正直な感想です。
     
  • 例えば、育成室は、今や学校内だけでは増設できず、民間から借り上げてニーズに対応しています。高齢者あんしん相談センター(地域包括支援センター)等も民間のビルの中なども活用して開設しています。いずれも、せまい文京区で場所がなかなか確保できないのが実情です。
    小石川図書館に求められる機能のすべてを、竹早公園との一体整備で無理やり詰め込もうとして、結局できなくて機能を削ったり縮小したりするのではなく、入りきらない機能・ニーズについては、民間所有の場所を借り上げるなど最大限の工夫をして、『長く使い続けられる、多世代が集える図書館』や『本と情報などにふれあうことで人生を豊かにする図書館』等、掲げたコンセプトを実現することをあきらめないで欲しいです。
     
  • 子ども、高齢者、障害者・・・等々「誰ひとり取り残さない」覚悟を持って、様々な地域課題の解決・予防にもつながるような、区民の最善の利益に応える点で「一石何鳥」にもなる先駆的な図書館を創りだしてほしいと思います。

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